箱根寄木細工と歴史/木工芸
寄木細工自体は日本の木工芸として約200年ほどの歴史を持っています。
その中で箱根寄木細工は箱根町畑宿にて江戸時代末期に始まった伝統技法といわれています。日本の伝統的文様(縞(シマ)、市松、紗綾型(サヤガタ)、麻の葉、マス、矢羽根、青海波など)を寄せて作り上げる木の細工物が寄木細工です。
◇スポンサードリンク
伝統的なものとしては、「からくり箱」「小引だし」「箪笥」「茶器・小物」といったものが中心でしたが、現在ではおみやげ物として様々なものが創作されています。「コースター」「お皿」「調味入れ」「ティッシュボックス」などといった実用雑貨に加えて、「時計」や「マウスパット」など現代のインテリア家具や文具小物といったものまで作られているようです。
寄木細工の製法にも種類があって、寄木を施した木材そのものを製材しながら木工芸品として加工することを「ムク作り」と呼んでいます。
また、種板の表面を薄く削り取ったもの(これを”ズク”と呼びます)を先に創作した木工芸品の表面に化粧貼りする方法を「ズク貼り」と呼ばれています。
おみやげ物の中にも、手軽に「文様」を楽しめるようにと様々な木工芸品が箱根細工の仕様となったものがありますが、これらは、この「ズク貼り」で作られたものが多いのではないでしょうか。
また、現代風のお土産品としては「浮かし彫り」で作られた「携帯ストラップ」なども人気の商品となっているようです。